2017-11-30

日々雑記 2017 Nov. #3

21日(火)




昨夜の豆スープ。

やっとこさこたつを出したはいいが、電源コードをどこにしまったかわからず、いまのところそれはただの布団付きのちゃぶ台である。とりあえず湯たんぽをいれてしのぐ。


22日(水)




3日目の豆スープ。

実家から、親戚の叔父さんのつくった野菜を送るという連絡をもらう。ありがたい。


23日(木)

朝は4日目の豆スープ(もう写真はいいか)。




自転車飯、きんぴらごぼう、お揚げとキャベツの味噌汁。
自転車飯は雲仙の郷土料理だそうで、某呟き処でフォローしている方がつくっておられたのがあまりに美味しそうなのでマネをした。いりことにんじんとごぼうの炊き込みごはんだということだけど、お揚げと、出汁用の昆布と干ししいたけも刻んで炊き込んだ。しみじみ美味い。

午後、荷物が来る。


ありがたやありがたや。隙間には緩衝材として、母作のドクダミ茶が大量に入っていた。風邪に効くかもしれんので、さっそく煮出してがぶ飲みしたら、腹がゴロゴロいいだした。なんということでしょう。

電源コードを発見したので、こたつは布団付きちゃぶ台であることをやめ、本来のこたつとして稼働することになった。おめでとう。

こたつでおやつ


栗、茶&本。茶はほうじ茶(ドクダミ茶はほどほどに)。


電源コードといっしょに見つかった、いまはなき洋販の栞。


イルカを追いかけるマッコウクジラのような雲。


晩は湯豆腐。


24日(金)

朝は昨日の自転車飯と味噌汁の残り。




叔父さんの育てた大根で、昆布出汁に塩と醤油で薄味に仕立てた大根鍋。七色唐辛子をふって食べる。


明日のためにふろふき大根も煮ておく。柚子ももらったので、それで味噌だれをつくろう。


25日(土)




トースト、コーヒー。




麦飯にラスト豆スープ(まだあった)に粉唐辛子とカレー粉を足したカレー。

お昼を食べたらウチから徒歩約45分(電車で二駅、そこから徒歩15分なのだけど、貧乏なので歩けるところには歩いて行く)の某所へ紅葉を見に行く。ものすごい人と車に、到着前にすでにゲンナリ。さっさと一通り見たら、そこから徒歩約30分の穴場へ向かう。


途中船とすれ違ったりしつつ、


ほとんど人のいない道をてくてく歩く。さてここらで遊歩道から離れるか、と思ったら工事中で通行止め。別ルートをとる。知らない道だけど、目的地の杉の巨木が見えているので安心。


ジョウビタキがいた。雪虫も乱れ飛んでいる。冬ですな。

さて目的地。


ここ、毎年来てるけど、見事に人がいない。


これですよ?


こんなですよ?……まあにぎわっても困るけど。でもちょっと去年の様子も見ていただきたい。( → 「日々雑記 2016 Dec. #1」 )去年は12月2日に行ってたのか。もう一回見に行ってもいいな。こんどは電車で(さすがに疲れた)。

夜はふろふき大根。


ちょっと飲んじゃえ。しかしふろふき大根だと、大根1本くらい平気で食べられる気がする。実際きのう煮た分(だいたい1/2本)は全部食べたのであった。


26日(日)




トースト、コーヒー。パンは昨日の朝のとおなじだけど、ちょっと厚切り。




おでんライス。おでんは市販のに焼き豆腐と豆乳なんとか(練り物)を足したもの。

午後、散歩の途中、近所の保育園のイベントに寄ってみた。田んぼで焚火を囲んでなんか楽しそうなことをしているけれども、ふらっと訪れた者に入る余地はなさそうなので、脇の古民家のほうに行ってみる。入口脇につながれていた小型犬に嫌われ、「ちょっと自慢できること=動物に好かれる」から、「ちょっと自慢できること=動物にわりと好かれる」に修正を迫られた心地がしてしょんぼり。

中では「こけし鉄道」と銘打つNゲージの鉄道模型のジオラマの展示が。


爆走する貨物列車。某所の鉄道模型売り場のとなりでカメラを売ってた身としては、おお、懐かしい!なのだけど、それにしても、なぜ「こけし」がテーマなのだろう。展示していた方にきけばよかった。

こけしの展示もあり。


左は福島の作家さんの作で、奥は石井信明さん、手前は荒川洋一さんの作品、右のモガ二人は青森の山谷レイさんの作品。こけしというと別役実の『道具づくし』の「個消し」を思い出すわけだけれども、地域によっても作家によっても個性あるものだな。


そしてこれ、柳宗理のこけし!縄文のヴィーナスっぽい。

このあとはいつもの散歩コースへ。セリも少しなら採ってよさそうになってきた。お茶用にスペアミントを摘んで帰ろうかと思ったら、


すぐそばにニラがわさわさ生えてた。スペアミントしか見てなかったので気づかなかったわ。不覚。スイセン(有毒)と間違えることはないけど、ハタケニラ(食えない)、ハナニラ(有毒。花茎は食べられるという説もあり)とはよく似ていて、葉を見ただけではわたしには区別がつかない。葉を摘んで匂いを嗅ぐと、ハタケニラはニラの匂いがしないので区別が容易だが、ハナニラはニラ臭があるのでやっかいだ。春に花が咲いてた記憶はないけど、一度確認してからのほうがよさそう。確実にニラが生えてる場所はほかに知ってるし。

ちなみに花はそれぞれ、

ハナニラ


(2017年4月16日撮影)

ハタケニラ


(2017年5月11日撮影)


ニラ


(2017年9月14日撮影)

時期と形が違うので、花を見れば間違うことはない。


27日(月)




トースト、ミニトマト、コーヒー。

晩酌


二日目の市販+αおでん。

我が家には粉辛子の1ポンド缶がある。1ポンドといえば454g。なすのからし漬けやピカリリで大量に使うのでついポチってしまったのだが、届いたこれを見て、一生分あるのではないかと眩暈がした。


比較のために缶ビールと並べてみた。我が家のおでんはもちろんからし食べ放題である。誰も喜ばないが。


28日(火)




にんにく&フライドオニオン入りパン粥。

晩酌


3日目のおでん。本日の薬味は柚子胡椒。


29日(水)

今朝の夢は2本立てだった。1本目は綺麗なトイレの夢。広々としていて、土が敷かれ、さまざまな植物が花を咲かせている。小鳥が歌っている。窓の向こうから庭師らしき人々がにこにこ笑いながら手を振っている。女性職員が「これをお使いください」とティーバッグくらいの紙の袋が並べられた籠を置きに来る。鍵がすぐはずれて順番待ちの人が入ってくる。……おねがいひとりにして。
2本目は某呟き処で仲よくしていただいている方のおうちを訪問する夢。「7時3分までいていいですよ」といわれる。部屋に腹ばいに寝そべって自由帳にお絵かき。そのあとアーケード街のビルで階段に板を渡して人らしきものを階下まで滑らせて下ろすが、その人らしきものはよく見ると苔むした板。「7時3分には帰らないと」というと、コミュニティバスに乗せてくれ、運転手が乗客とのんびり話しているのにスピードを出していて、危ないなあと思っていたら前の車に追突しそうになって目が覚めた。




ねぎとたまごの鍋焼きうどん。


30日(木)




プゴク。こないだ籠城に備えて買っておいた、フリーズドライの1分煮込むだけのやつ。これ、常備しておきたい。

仕事帰りの電車では、バリバリの理系の方と一緒で、話していてめちゃくちゃたのしかった。こういう刺激は必要だな。

2017-11-20

日々雑記 2017 Nov. #2

11日(土)




シナモンシュガートースト、コーヒー。

めったに手足が冷えないわたしが、昨晩めずらしく足が冷たい感じがしたので、葛根湯をのんで寝たのだけど、朝起きたら頭が重く、首から背中にかけて異様にだるく、のどがいがらっぽい。とりあえず「風邪ではない」と自分に言い聞かせる策をとる。


シナモン、生姜、クローブ、グリーンカルダモン、ブラックペッパーをたっぷり入れてマサラチャイを煮出すが、風邪ではない。今日一日の飲みものは、梅醤番茶とはちみつ生姜湯にするつもりだけど、風邪ではない。




梅干しごはんのおむすび、野菜とちくわとこんにゃくの炒め煮、焼きねぎの味噌汁。梅干しと焼きねぎだけど、風邪ではない。

晩めしは


たまねぎ(小)6個を刻んで多めのサラダ油と鍋に入れ、


ここまで炒めて水を注ぎ、鍋肌についた焦げはこそげ落として、しばらく煮て塩胡椒で味を調え、


スープ完成。バゲットは売り切れていたのでかわりに買ってきたガーリックフランスをスライスしてチーズを載せて焼いたものと合わせて、


略式オニオングラタンスープにしたが、風邪ではない。

夜は10時には布団に入ることにしたが、風邪ではない。


12日(日)

目が覚めたら、昨晩寝る前に、ポットに用意しておいた白湯を飲む。


昨日の「風邪ではない」作戦が功を奏したか、風邪っぽさは消えている(ような気がする)が、今朝はバゲットが買えたので、念のため朝食は


ソパ・デ・アホにした。古いパンじゃないけど。

昨日、昼の買いもののときに見つけて買った、トワイニングの「レモン&ジンジャー」、これ体が温まって美味しい。


常備しておこう。




塩煎りさやいんげんのおむすび、焼き野菜、薄揚げとねぎの味噌汁。


13日(月)

売った本の査定結果が出た。ほとんどは、まあそんなもんだろうな、という値がついていたけれども、買ったときの5割増しの値がついた本が1冊あって驚いた。えっ、これ売らん方がよかった?いや、そもそも不要と判断しただろ?と3秒ほど葛藤。


14日(火)




しば漬けのおむすび。

「おにぎりアクション2017」も明日が最終日ということで、晩酌のシメはいつもにゅうめんとかちょびっと茶漬けなのだけど、今夜はおむすびにした。


七味おかかのちっさいおむすび。


15日(水)




つまみ御料、梅ひじきれんこん、梅わかめ昆布の即席吸い物。

本日の晩酌のシメ


胡椒飯。ほんとは器によそったごはんに割り胡椒をふってかつお出汁の吸い地を張るものなのだけど、おにぎりアクション最終日なのでおむすびにした。


16日(木)

起きたらちょっとなんだか体の調子が怪しいが、風邪ではない(またそれか)。

仕事終わって、風邪ではないがたぬきうどん(京都のたぬきはしょうがたっぷりのあんかけ)が食べたくて、いつもの食堂を覗いたら人がいっぱいだったのでうどんはあきらめ、インド料理屋に入ってベジカレーライスセットを頼んだ。


喫茶店などの標準的なカレーライスよりかなり量があると思う。これにソフトドリンクがついて680円(今回はホットのチャイにした)。食べているとインド兄さんが「辛サハドウデスカ?」と聞いてくれたので、もうちょっと辛くてもいいかなあ、と答えたら、ホットガーリックソースを持ってきてくれた。「スゴク辛イカラ、チョットズツネ」というのでちょっとずつ足して好みの味に調整。体があったまって汗が流れるほどだったのでコートを着ずにウチに帰った。風邪ではないものも治ったのではないかと思わせるほど。ビバ印度。

いくつか用事があったので、電車で某所へ。学校帰りの小学生の群れに囲まれる。3年生くらいだろうか。中にひとり、前に立ってる子のランドセルに『はじめての文学 村上春樹』(文藝春秋)を載せて読んでいる少年がいて、オッ!と思う。なにかはわからないけど岩波新書を読んでいる女子高生もいた。なんかいい車両に乗ったな。某所での用事を済ませ、いつもの書店で頼んでおいた本を受け取り、籠城の可能性を考慮して、各所をまわって物資を補充。


これで籠城も怖くない。風邪ではないけど。

薬局で葛根湯の「はちみつジンジャーフレーバー」なるものを発見したので飲んでみたが、かえって飲みにくかった。




にんにく、しょうが、長ねぎをスパイスいろいろと炒め、各種残りものをぶち込んで煮た謎スープ。


17日(金)




ソパ・デ・アホ。風邪ではないものにはにんにくですよ。

明日・明後日と国立民族学博物館が無料観覧日なので行く予定にしていたのだけど、とりあえず、明日一日はおとなしくしていたほうがいいだろうな。


18日(土)




市販のフライドオニオン使用の手抜きオニオングラタンスープ。ちょっと油っこいけど、めちゃくちゃラク。

食べたら布団に戻って読書。マシャード・ジ・アシス『ブラス・クーバスの死後の回想』(武田千香 訳 光文社古典新訳文庫)読み終える。けったいな小説だ。平凡な男が何事もなしえなかったつまらない人生を、ときにイラっとさせるようなおっさん口調で語っているだけなのに、なせこんなに可笑しいのか。世界を変えるはずの発明品は夢想されるだけ、結局人生最大のイベントであった恋愛は尻すぼみに自然消滅するという、小説誕生以来の王道テーマは、成功はしないが失敗もせず、ことごとくショボい形で終焉を迎えさせるところに著者の意気込みが感じられ、もうこういうの大好物なんですけど、これ、19世紀のブラジルの小説なのだということに驚かされる。語り手本人が言及するローレンス・スターンからジェイムズ・ジョイス、T. S. エリオットに連なる系譜に間違いなくあるのだけれども、モダニズムというのも違う気がする。そういえばこの語り口はローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』のそれに似ている。おっさんの自分語り。思わせぶりにする必要のないことを思わせぶりに語ってみたり、うっかりを装って口を滑らせてみたりして、「おっさん、もうそういうのええから!」といいたくなる、じつに見事なおっさん文学。これ、ジェイムズ・ジョイスが読んでたら、レオポルド・ブルームはどうなってたかな、なんて思う。

4334752497ブラス・クーバスの死後の回想 (光文社古典新訳文庫)
マシャード ジ・アシス Machado De Assis
光文社 2012-05-10by G-Tools





ねぎ焼きそば。実家にあったねぎ料理の本に載っていたレシピでつくった。
この本です。

4391134209ウー・ウェンのねぎが、おいしい。
ウー ウェン
主婦と生活社 2007-10by G-Tools


昨日お金が足りなくてりんごが買えなかったので、お金をおろしに行く。道中見かけたよそのうちの山茶花が雨に濡れてきれいだったので、勝手に撮っちゃった。


りんご7個と、洋なし二種類をひとつずつ、特売のサッポロ一番塩ラーメンを買って帰宅。

本日の夕空



夜。


食べきってしまわないとそろそろ怪しい感じのバゲットを牛乳に浸し、ベシャメルソースとチーズを大量にかけて焼いた。推定5万キロカロリー。


19日(日)

結局復調せず、みんぱくは諦めてウチでおとなしくすることにした。




生姜湯。美味しい。




たぬきうどん(京都版)。
刻んだお揚げと青ねぎのあんかけうどんにおろし生姜をたっぷり。ゆえに遠目に見るときざみうどんと見分けるのが困難。同定の決め手はおろし生姜の有無。

マサラチャイと本


『絶望図書館』(頭木弘樹 編 ちくま文庫)。アンソロジーなのでどこから読んでもかまわない、ということで、最後の手塚治虫「ハッスルピノコ」(つらい)を読んでから、最初の三田村信行 作・佐々木マキ 画「おとうさんがいっぱい」(こわい)を読んだ。




たぬき(大阪版)。
一般的にきつねそばと呼ばれるものですね。お揚げは大きいものが多いけれども、昼のきざみが残っていたので、それを甘辛く煮たもので。

白いんげんを水に浸し、明日の朝用のレンズ豆のスープを仕込んで寝る。


20日(月)




レンズ豆のスープ。




たぬきうどん(全国版)。これで全たぬき制覇(なのか)。

午後は寝たり本読んだり、ごろごろして過ごす。

晩めしの白いんげんのトマトスープ


モロッコ風に潔く豆と玉ねぎとトマト缶だけにしようかと思ったけど、なんやかんやと入れてしまった。しかし豆ばっかり食べてるな、今日。