2017-02-21

竹眼鏡

眼鏡を壊してしまった。困っていると、祖父が作ってやるという。竹ひごを持ってくるようにいわれるが、そんなものうちにあるのだろうか。二階の押し入れを開けると、奥のほうに細い棒状のものが見えた。手を伸ばして取ると、それは羊皮紙を巻いたもので、さらさらと開いてしまった。ふと見ると手前のかごに長さがまちまちな竹ひごが入っていたのでそれを祖父に渡すが、後になってあれは柳ではなかっただろうかと心配になる。祖父のライバルとその母親が眼鏡のことを探り出そうとあれこれ聞いてくるので、のらりくらりとかわす。それにしても、竹ひごで眼鏡をつくるなんて大丈夫なのだろうか、ちゃんとできるのだろうかと不安になり、祖父の部屋を覗く。大方出来上がったフレームを見て、予想以上によくできているので感心する。あ、でもレンズは、と思ったちょうどそのときに、薄い赤紫色のだぶだぶのコートを着た祖父が袋を提げて帰ってくる。袋には丸いレンズがふたつ入っていた。度数もなにもいってないのに、と思いながらレンズを見ると、「2.90」「2.80」と刻印がある。これは老眼鏡ではないのだろうか。しかもかなりきつくないか。そんなのかけて歩けるのか。どっちが右でどっちが左だ。それより顔色とそんなに変わらない竹のフレームでは締まりのない顔に見えるのではないか。公園のベンチに座って悩んでいると、祖父のライバルが自分がつくってやろうと言い出し、その母親もそうしてもらいなさいよなどというのをなんとか断って祖父のところに行く。祖父は写真を撮ってやるといって押し入れのふすまを開け、カメラを出してくる。もう眼鏡はできていた。フレームには黒いエナメル様の塗料が塗られて、竹でできているとは思えない仕上がりに驚く。ちゃんと鼻当てのパッドもついている。耳にかけるところには蝶番がついていて、長方形の中心にハート形の立体的な飾りが施されている。かけてみると、とてもよく見えるので軽くショックを受ける。指に塗料がついた。
#夢

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