2017-02-28

日々雑記 2017 Feb. #3

21日(火)

昨夜眠れず、朝方2時間ほど眠ったときに妙な夢を見たので、メモしておいて夜に上げる。( → 「竹眼鏡」 ) 前の夢のほうが盛りだくさんだな。動物も出てくるし。( → 「獺和尚」 )書いておいてなんだが、見た夢に需要があるのは漱石先生や百閒先生たちだけだろうな。しかし夢って、なんというか、奥行きがないんじゃないかなあと思う。それこそ表層しかないような。自分の夢だけでなく、『夢十夜』にせよ、『冥途』にせよ。夢は見たままそれだけのものだという気がおおいにする。たぶん隠されたものなどないのだろうよ。F先生には悪いけど。


23日(木)




焦げパン食べたら出かけます。

兵庫県立美術館


なんか違和感あるなと思ったら、アイツがいない。


こいつね。(「美(み)かえる」という名らしい)


風が強いので空気抜かれたのだろうな。

『アドルフ・ヴェルフリ [二萬五千頁の王国]』を観に行ったのだけど、まずは美術館を素通りして、JICA食堂でお昼。今月のエスニック料理はセルビア料理。


720円也。


写真とスープの量がちがう気がするけど、まあ気にせず。

さてヴェルフリ。


いやー、すごかった。隙間という隙間を埋め尽くさずにはおれない心というのはなんなんだろうな。多彩なトーンもあるのに奥行きが一切ない自分曼荼羅。映像とともに「葬送行進曲」の朗読が延々と流れているコーナーは、精神的にきつかった。

観終わったら美術館をぐるぐる歩く。


隙間から見える空と、その色を映す窓。


隙間から見える海。


螺旋はいいね。

外のベンチであったかい飲み物を飲みながら、ハトを眺める。


と、ハトに見つかる。次々と飛んでくるのだけどこっちには飲み物しかない。


なにももらえないと悟り、去っていくハトども。

帰りに南京町に行ってみたところ、中国人観光客が多くて不思議な感じがした。もっと和な感じのところに行ったほうがよくない?かえって珍しいのだろうかね。


24日(金)

本日の晩酌


大根おろしに叩いた梅干し、いりごま、花かつお、焼きばら海苔、天かすを混ぜ込んで醤油で味つけ、一味唐辛子をふった。このアテ最強である。


25日(土)

『ティラン・ロ・ブラン 1』、59章まで読んだ。イングランド王の婚礼の祝賀武術試合で死者150人超……ティランに嫉妬した騎士との小競り合いで、死者12人……野蛮ですこと。今日のハイライトは、木造岩山(何をいってるのかわからないと思うが、こちらとしても何が書いてあるのやらわからない)の城にて。
王女のお部屋には黄金にエナメルを引いた乙女の像がありました。乙女は両手をおろして陰部を覆っており、そこから特製の上質白ワインが流れ出てクリスタルの水槽に注いでいます。
P. 178
これは……趣味、いいんですか??? ちなみに赤ワインはといいますと、「ひどく不格好な小人の像」のへそからほとばしり出てます。すごい……


26日(日)

アサヒビール大山崎山荘美術館へ。2度目のロベール・クートラス展。今回、山荘の概要をゆっくり読んでいたら、こんなことが書いてあった。加賀正太郎は建築中の山荘を見に来た夏目漱石に、山荘に名をつけてほしいと依頼、漱石は14通りの名を考案して送ってくるが、加賀は採用せず、地名を冠し「大山崎山荘」とした……って、ちょっとこれひどくない?

美術館のあとは、マンポを探して右往左往しました。( → 「大山崎 散歩でマンポ」 )

『ティラン・ロ・ブラン 1』本日のハイライト:ティラン、犬と戦うときも騎士らしく正々堂々、丸腰の相手だからと武器を使わず戦い、犬を噛み殺す。……なんなんだこの人は。


27日(月)

『ティラン・ロ・ブラン 1』読了。おおらか、ってことでいいのだろうか、張っておいた伏線を回収しなかったり、「〇〇の理由については長くなるので省く」とかいったり。いや、そこ知りたいんですけど。「シチリア島、ロードス島のティラン」のパートはなんとはなしにラブレー風味。全員メチャクチャである。ティランくん、騎士はそんなことしていいの?そして本日のハイライトは、巨大な騎士キリエレイソン・ダ・ムンタルバーの死に様。開いた口がふさがりませんでした。マジで。


4003273818ティラン・ロ・ブラン 1 (岩波文庫)
J.マルトゥレイ M.J.ダ・ガルバ 田澤 耕
岩波書店 2016-10-19by G-Tools


28日(火)

明日に違いないと思い込んでいた(要するにまったく手を付けていなかった)締め切り、恐る恐る見てみたら来月8日であることが判明。またしまい込む。(ダメだ)

夜、用事のついでに買い物をしてきたが、かばんにエコバッグが入っていなかった。まあ量も少ないからと買ったものをかばんに詰め込んでみたものの、白ねぎだけはどうしようもなくて、抜き身(?)をこう握りしめて帰ってきたのだけれども、そんなとき、いつもの道はいつも以上に人通りが多いように感じられるものだな(気づき)。

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