2017-11-20

日々雑記 2017 Nov. #2

11日(土)

朝。


シナモンシュガートースト、コーヒー。

めったに手足が冷えないわたしが、昨晩めずらしく足が冷たい感じがしたので、葛根湯をのんで寝たのだけど、朝起きたら頭が重く、首から背中にかけて異様にだるく、のどがいがらっぽい。とりあえず「風邪ではない」と自分に言い聞かせる策をとる。


シナモン、生姜、クローブ、グリーンカルダモン、ブラックペッパーをたっぷり入れてマサラチャイを煮出すが、風邪ではない。今日一日の飲みものは、梅醤番茶とはちみつ生姜湯にするつもりだけど、風邪ではない。

昼。


梅干しごはんのおむすび、野菜とちくわとこんにゃくの炒め煮、焼きねぎの味噌汁。梅干しと焼きねぎだけど、風邪ではない。

晩めしは、


たまねぎ(小)6個を刻んで多めのサラダ油と鍋に入れ、


ここまで炒めて水を注ぎ、鍋肌についた焦げはこそげ落として、しばらく煮て塩胡椒で味を調え、


スープ完成。バゲットは売り切れていたのでかわりに買ってきたガーリックフランスをスライスしてチーズを載せて焼いたものと合わせて、


略式オニオングラタンスープにしたが、風邪ではない。

夜は10時には布団に入ることにしたが、風邪ではない。


12日(日)

目が覚めたら、昨晩寝る前に、ポットに用意しておいた白湯を飲む。


昨日の「風邪ではない」作戦が功を奏したか、風邪っぽさは消えている(ような気がする)が、今朝はバゲットが買えたので、念のため朝食は


ソパ・デ・アホにした。古いパンじゃないけど。

昨日、昼の買いもののときに見つけて買った、トワイニングの「レモン&ジンジャー」、これ体が温まって美味しい。


常備しておこう。

昼。


塩煎りさやいんげんのおむすび、焼き野菜、薄揚げとねぎの味噌汁。


13日(月)

売った本の査定結果が出た。ほとんどは、まあそんなもんだろうな、という値がついていたけれども、買ったときの5割増しの値がついた本が1冊あって驚いた。えっ、これ売らん方がよかった?いや、そもそも不要と判断しただろ?と3秒ほど葛藤。


14日(火)

朝。


しば漬けのおむすび。

「おにぎりアクション2017」も明日が最終日ということで、晩酌のシメはいつもにゅうめんとかちょびっと茶漬けなのだけど、今夜はおむすびにした。


七味おかかのちっさいおむすび。


15日(水)

朝。


つまみ御料、梅ひじきれんこん、梅わかめ昆布の即席吸い物。

本日の晩酌のシメ。


胡椒飯。ほんとは器によそったごはんに割り胡椒をふってかつお出汁の吸い地を張るものなのだけど、おにぎりアクション最終日なのでおむすびにした。


16日(木)

起きたらちょっとなんだか体の調子が怪しいが、風邪ではない(またそれか)。

仕事終わって、風邪ではないがたぬきうどん(京都のたぬきはしょうがたっぷりのあんかけ)が食べたくて、いつもの食堂を覗いたら人がいっぱいだったのでうどんはあきらめ、インド料理屋に入ってベジカレーライスセットを頼んだ。


喫茶店などの標準的なカレーライスよりかなり量があると思う。これにソフトドリンクがついて680円(今回はホットのチャイにした)。食べているとインド兄さんが「辛サハドウデスカ?」と聞いてくれたので、もうちょっと辛くてもいいかなあ、と答えたら、ホットガーリックソースを持ってきてくれた。「スゴク辛イカラ、チョットズツネ」というのでちょっとずつ足して好みの味に調整。体があったまって汗が流れるほどだったのでコートを着ずにウチに帰った。風邪ではないものも治ったのではないかと思わせるほど。ビバ印度。

いくつか用事があったので、電車で某所へ。学校帰りの小学生の群れに囲まれる。3年生くらいだろうか。中にひとり、前に立ってる子のランドセルに『はじめての文学 村上春樹』(文藝春秋)を載せて読んでいる少年がいて、オッ!と思う。なにかはわからないけど岩波新書を読んでいる女子高生もいた。なんかいい車両に乗ったな。某所での用事を済ませ、いつもの書店で頼んでおいた本を受け取り、籠城の可能性を考慮して、各所をまわって物資を補充。


これで籠城も怖くない。風邪ではないけど。

薬局で葛根湯の「はちみつジンジャーフレーバー」なるものを発見したので飲んでみたが、かえって飲みにくかった。

夜。


にんにく、しょうが、長ねぎをスパイスいろいろと炒め、各種残りものをぶち込んで煮た謎スープ。


17日(金)

朝。


ソパ・デ・アホ。風邪ではないものにはにんにくですよ。

明日・明後日と国立民族学博物館が無料観覧日なので行く予定にしていたのだけど、とりあえず、明日一日はおとなしくしていたほうがいいだろうな。


18日(土)

朝。


市販のフライドオニオン使用の手抜きオニオングラタンスープ。ちょっと油っこいけど、めちゃくちゃラク。

食べたら布団に戻って読書。マシャード・ジ・アシス『ブラス・クーバスの死後の回想』(武田千香 訳 光文社古典新訳文庫)読み終える。けったいな小説だ。平凡な男が何事もなしえなかったつまらない人生を、ときにイラっとさせるようなおっさん口調で語っているだけなのに、なせこんなに可笑しいのか。世界を変えるはずの発明品は夢想されるだけ、結局人生最大のイベントであった恋愛は尻すぼみに自然消滅するという、小説誕生以来の王道テーマは、成功はしないが失敗もせず、ことごとくショボい形で終焉を迎えさせるところに著者の意気込みが感じられ、もうこういうの大好物なんですけど、これ、19世紀のブラジルの小説なのだということに驚かされる。語り手本人が言及するローレンス・スターンからジェイムズ・ジョイス、T. S. エリオットに連なる系譜に間違いなくあるのだけれども、モダニズムというのも違う気がする。そういえばこの語り口はローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』のそれに似ている。おっさんの自分語り。思わせぶりにする必要のないことを思わせぶりに語ってみたり、うっかりを装って口を滑らせてみたりして、「おっさん、もうそういうのええから!」といいたくなる、じつに見事なおっさん文学。これ、ジェイムズ・ジョイスが読んでたら、レオポルド・ブルームはどうなってたかな、なんて思う。

4334752497ブラス・クーバスの死後の回想 (光文社古典新訳文庫)
マシャード ジ・アシス Machado De Assis
光文社 2012-05-10by G-Tools


昼。


ねぎ焼きそば。実家にあったねぎ料理の本に載っていたレシピでつくった。
この本です。

4391134209ウー・ウェンのねぎが、おいしい。
ウー ウェン
主婦と生活社 2007-10by G-Tools


昨日お金が足りなくてりんごが買えなかったので、お金をおろしに行く。道中見かけたよそのうちの山茶花が雨に濡れてきれいだったので、勝手に撮っちゃった。


りんご7個と、洋なし二種類をひとつずつ、特売のサッポロ一番塩ラーメンを買って帰宅。

本日の夕空



夜。


食べきってしまわないとそろそろ怪しい感じのバゲットを牛乳に浸し、ベシャメルソースとチーズを大量にかけて焼いた。推定5万キロカロリー。


19日(日)

結局復調せず、みんぱくは諦めてウチでおとなしくすることにした。

朝。


生姜湯。美味しい。

昼。


たぬきうどん(京都版)。
刻んだお揚げと青ねぎのあんかけうどんにおろし生姜をたっぷり。ゆえに遠目に見るときざみうどんと見分けるのが困難。同定の決め手はおろし生姜の有無。

マサラチャイと本。


『絶望図書館』(頭木弘樹 編 ちくま文庫)。アンソロジーなのでどこから読んでもかまわない、ということで、最後の手塚治虫「ハッスルピノコ」(つらい)を読んでから、最初の三田村信行 作・佐々木マキ 画「おとうさんがいっぱい」(こわい)を読んだ。

夜。


たぬき(大阪版)。
一般的にきつねそばと呼ばれるものですね。お揚げは大きいものが多いけれども、昼のきざみが残っていたので、それを甘辛く煮たもので。

白いんげんを水に浸し、明日の朝用のレンズ豆のスープを仕込んで寝る。


20日(月)

朝。


レンズ豆のスープ。

昼。


たぬきうどん(全国版)。これで全たぬき制覇(なのか)。

午後は寝たり本読んだり、ごろごろして過ごす。

晩めしの白いんげんのトマトスープ。


モロッコ風に潔く豆と玉ねぎとトマト缶だけにしようかと思ったけど、なんやかんやと入れてしまった。しかし豆ばっかり食べてるな、今日。

2017-11-15

おにぎりアクション2017報告 2  10月26日 ‐ 11月15日

さて、後半戦である。

9.にんじんと薄揚げの混ぜごはんのおむすび(10月28日(土)の昼)


にんじんと薄揚げの混ぜごはんのおむすび、かにカマ玉、白菜の塩もみ、大豆もやしスープ。

細かく切ったにんじんと薄揚げを、昆布出汁と醤油と味醂で煮て、炊きあがったごはんに混ぜ込んだものをおむすびにした。

かにカマ玉には生きくらげ、ねぎ、ピーマンを炒め合わせた。きくらげとたまごの炒めものといえば、武田百合子の『富士日記』のはじめあたりに出てくる料理。それはたぶん豚肉入りのではないかなと思う。


10.桜えびと青海苔のおむすび(10月29日(日)の昼)


桜えびと青海苔のおむすび、五目白菜炒め、大豆もやしのナムル、麩とわかめの味噌汁。

桜えびと青海苔は、要するにえび満月味。いけるだろうなと思ってやってみたら美味しかったので、我が家の定番となった。煎り胡麻を加えてもいいし、海苔を巻いても美味い。


11.生姜ごはんのおむすび(11月3日(金)の朝昼兼用)


生姜ごはんのおむすび、とろろ昆布うどん。

生姜ごはんは、おろし生姜に醤油を加えて、炊いたごはんに混ぜ込んだもの。簡単でうまい。さっぱりしているので、夏のごはんの定番でもある。薄揚げを刻んで炊き込んだごはんの仕上げに混ぜ入れても美味い。


12.しいたけ飯のおむすび(11月4日(土)の昼)


しいたけ飯のおむすび、揚げじゃが、さやいんげんとにんじんの胡麻和え、キャベツのゆかり和え、レタスとにんじんの味噌汁。

麩家の炊き込みごはんの最高峰、しいたけ飯である。冷めてもうまいので、弁当にもいい。これ、よくきかれるので、つくり方をば。

1. 干ししいたけを戻して刻み、戻し汁に酒と醤油を加えたもので煮しめておく。
2. ちりめんじゃこを水に浸けておく。(ここまでは前日にやっておいてもよい)
3. 米を洗って水に浸け、じゅうぶん吸水させてからザルにあげる。
4. ちりめんじゃこの水気を切る。漬け汁はとっておいて、米を炊くための分量まで水を足す。
5. 米を鍋に入れ、ちりめんじゃこを混ぜ込み、必要なら塩を足して漬け汁を注ぎ、しいたけを載せて炊く。
6. 炊きあがったら蒸らして混ぜる。

ちりめんじゃこは多すぎるかなと思うくらいが美味しい。しいたけは載せるだけで、決して混ぜてはいけない。以上2点がポイント。


13.みつばごはんの胡麻油おむすび(11月5日(日)の昼)


みつばごはんの胡麻油おむすび、かぼちゃ塩蒸し、焼きしいたけのねぎ和え、にんじんとピーマンの胡麻和え、豆腐とわかめの味噌汁。

たぶんこれが麩家のおむすびの最高峰だろう。炊きたてのごはんに刻んだみつばを混ぜ、手に胡麻油と塩をつけてむすぶ。せりや香菜でやっても、煎り胡麻を混ぜても美味い。ごはんにみつばを混ぜたら、先に必要な数だけ固く絞った濡れ布巾できゅっと丸めておき(手でやってもいいと思うけど、アツアツなので)、後でまとめて胡麻油と塩でむすぶと、使用するしゃもじや茶碗が油でベタベタになることもない。


14.とろろ昆布のおむすび(11月10日(金)の朝)


とろろ昆布のおむすび、さつまいもの味噌汁。

好物なのだが、つくると台所が大騒ぎになる。だれかとろろ昆布の上手なまぶしかたを教えてほしい。というか、袋から出す時点ですでに散らかってしまうので、上手に袋から出す方法も。


15.梅干しごはんのおむすび(11月11日(土)の昼)


梅干しごはんのおむすび、根菜とちくわとこんにゃくの炒め煮、焼きねぎの味噌汁。

どうも風邪のひきはじめっぽいので、梅干しとねぎで悪化を防ごう、という献立。気休めといえば気休めだけど、こういうものがおいしくもある。


16.塩炒りさやいんげんのおむすび(11月12日(日)の昼)


塩炒りさやいんげんのおむすび、焼き野菜、薄揚げとねぎの味噌汁。

さやいんげんの筋をとって、長いまま鍋に入れ、塩をふってほんの少しの水を加えて、蓋をして火にかけ、転がしながら少し焦げ目がつくまで炒ったものは、よく酒のアテにするのだけど、それを刻んでごはんに混ぜ込んだもの。焼き野菜はフライパンに油をひいて、1㎝くらいの厚さに切った野菜を並べ入れ、蓋をして両面焼き、最後に醤油を回し入れて味つけしたもの。ピーマンは根菜をひっくり返すときに入れて、時間差で。


17.しば漬けのおむすび(11月14日(火)の朝)


しば漬けのおむすび、ほうじ茶。

刻んだしば漬けを混ぜ込んだだけのおむすび。なんてことないものだけど、美味いね。


18.七味おかかのおむすび(11月14日(火)の夜)


七味おかかのおむすび。

晩酌のシメは、いつもはにゅうめんとか、ちょびっと茶漬け的なものにしているのだけど、明日が「おにぎりアクション2017」最終日とあって、本日はちっさいおむすびに。削り節と七味唐辛子を醤油で和えたものを混ぜ込んだおむすび。七味唐辛子は原了郭の「黒七味」を使用。なぜなら我が家にはいまこれしかないから。黒七味でないといけない理由はない。


19.つまみ御料(11月15日(水)の朝)


つまみ御料、梅ひじきれんこん、梅わかめ昆布の即席吸い物。

かますの干物を焼いてほぐしたものと、焙ってもんだわかめを混ぜ込んだごはんのおむすびが「つまみ御料」。美味いものだ。かますの干物はこのためにわざわざ焼いたのではなく、昨日の晩酌のアテから少し取り分けておいたもの。焙ってもんだわかめは、ふりかけや混ぜごはん用につくりおきしているものを使用したので、今朝やったことといえば、残りごはんをあっためて、具を混ぜてむすぶ、おかずは常備菜、おつゆは梅干しとカットわかめととろろ昆布に醤油をさして湯を注いだだけ、というスピード膳。


20.胡椒飯(11月15日(水)の夜)


胡椒飯。

本日の晩酌のシメ。本来ただの汁かけ飯なんだけど、せっかくなのでおむすびにした。まあこの後ざざっと崩してかっこんでしまうのだけど。つくりかたは、ごはんを器によそい、割り胡椒をふり、かつお出汁に塩と醤油で味つけした吸い地を張る。江戸時代のレシピでござる。胃もスッキリしてたいへんよろしいものだ。


てことで、今年の「おにぎりアクション」は終了。去年はもうちょっとやってた気がする。なんせ弁当つくってたから。今年はほぼ土日の昼めし中心になってしまった。来年はもうちょっといろいろやってみたいな。今年はシンプルなものしかやってないから、なんかこう、手の込んだやつとか、と思わないでもないけど、おむすびはあれこれいじりまわさないのが好みだし、それに弁当に持っていくなら、なおさらいじらない方がいいと思うのね、衛生的な意味で。と思ったけれども、弁当にはシンプルにつくったのをもっていって、ウチですぐ食べるのをこねくりまわせばいいのだね、と気づいた。ということで、来年はデコむすびやるかもしれません。……いやそれはないな。もうちょっと手のこんだのはやるかもね。では、また来年!

2017-11-10

日々雑記 2017. Nov. #1

1日(水)

ソーマデーヴァ『屍鬼二十五話』(上村勝彦 訳 東洋文庫)読了。以下読書メーターに書いた感想。
勇敢で賢いトリヴィクラマセーナ王(最後まで名前が覚えられなかった)が、修行僧に請われて墓地の樹に懸った死体を取りに行き、担いで帰ろうとすると、その死骸に憑いた屍鬼が物語を語り、謎をかける。王が謎を解くと、死骸はもとの樹に帰ってしまい、再び王が取りに行き、屍鬼が物語を語り……とこの繰り返しを読んでいると、なんだかインド音楽を聴いているような気分になる。それにしても面白い。これが挿話のひとつにすぎず、その挿話もまた挿話の中で語られるというのだから、大枠の『カター・サリット・サーガラ』ってどんだけ凄いんだろう。
こうなると、『カター・サリット・サーガラ』を読みたくなる。調べてみたら、岩波文庫で抄訳が出ていたものの、現在品切れ。読めたら読めたで大混乱しそうだけど。「インド人の名前が覚えられない問題」がわたしの前に立ちはだかる。各話の最初と最後にかならず名前が出てくる「トリヴィクラマセーナ王」の名さえ覚えられなかったわたしである。容易ではない。

でもめちゃくちゃ面白い。お薦め。

4256183019屍鬼二十五話 (東洋文庫)
ソーマデーヴァ
平凡社 1978-02-05
by G-Tools



2日(木)

今日買ってきた本たち。


だけど、今日は「死者の日」なのでこれを読む。


マルカム・ラウリー『火山の下』。もちろん今日中に読めそうもないけど、行事として。これ、ジョン・ヒューストンが映画化してるんだけど、日本ではDVD化されてない。大人の事情があるのだろうか。


3日(金)

いい天気なので出かけようと、朝はちょっと遅めにめいっぱい食べた。


生姜ごはんのおむすび、とろろ昆布うどん。

行先はここ。


予算は3,000円。なぜなら貧乏だから。しかしこの限られた予算内でなにを買うか悩むのもまた醍醐味なのだ。負け惜しみではない。断じてない。泣いてない。

会場内ではチャリティオークションが開催中。放送が流れているが、諸橋大漢和が6,000円とか、岩波の鴎外全集(ともに全巻揃い)が600円とか、耳を疑うような価格で落札されている。祭りだ。

前から読みたいと思っていた小池滋『ゴシック小説をよむ』(岩波セミナーブックス)発見。図書館に置いてないのでこれは買うかな、と中を見ると、某大学の某先生宛ての納品書が挟まったままだしキレイだし、読まずに売られた可能性もあるかも、と期待したが、数ページにボールペンによる書き込みがあった。そして値段がどこにも書いてない。他所も見て、もしほかにあったらそっち買うか。

2周まわってから、目をつけたものを買いに行く作戦行動において、もっとも心奪われたものは児童書コーナーのこれであった。


「もやし・イカ・毛糸の帽子」。どういう脈絡でこの三種なのか。


同シリーズのラインナップが「やさい・くだもの」「つくし・スミレ」などの中で異彩を放ちまくっていた(「空・三輪車」もなかなかだが)。「予算は3,000円、予算は3,000円」と口中で唱え、辛くも危機を脱したのであった。

さてわたしの買いものは


『鸚鵡七十話』(田中於菟弥 訳 東洋文庫)、池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』(新潮文庫)。鸚鵡500円、ギリ200円。『屍鬼二十五話』を読んで、もっとインド説話読みたい!と思っていたところ、「屍鬼」の訳者あとがきに、「自分も長いことこれを訳そうと考えていたが、あなたがやるなら大いにけっこうなことだ」と激励、出版の口添えをされたとあった田中先生の「鸚鵡」を発見。うれしい。「ギリ」は、じつは読んでなかったのだよははははは。そして『ゴシック小説をよむ』は、他所にはなかったけど、今回は見送った。


4日(土)

夜明け前に目が覚めて、どう頑張っても眠れなかったので寝るのは諦め、7時から開いているパン屋さんで焼きたてを買ってきて、朝食。


休みの日の早起きはいいね。

昼。


しいたけ飯のおむすび、野菜と揚げの炊いたの、さやいんげんとにんじんの胡麻和え、キャベツのゆかり和え、レタスとにんじんの味噌汁。


5日(日)

朝。


仏式フレンチトースト、煮梨、コーヒー。フランス人直伝パンペルデュは、パンを牛乳とたまごに別浸けするものだった。長時間浸けこむ必要がないので、思い立ったらすぐできるし、中ふわっふわの外カリっで美味いのだ。彼女は牛乳に砂糖を混ぜていたけど、わたしは無糖でつくるのが好み。気分次第で甘くしても、塩胡椒で味つけしても、なんかほかのソース的なものを添えても食べられる。今回ははちみつをかけた。

今日なんか市営地下鉄三条京阪駅に爆破予告があったとかで、ややこしいことになってる。三条京阪駅で降りたいんだけど!で京阪三条駅から京阪線に乗りたいんだけど!どっちも機能してないらしい。

とりあえず昼めし。


みつばごはんのごま油おむすび、かぼちゃ塩蒸し、焼きしいたけのねぎ和え、にんじんとピーマンの胡麻和え、豆腐とわかめの味噌汁。

さて食べたら出かける。三条京阪で降りられるか心配だったけど、最寄り駅ではとくになにも表示してなかったので、どうやら片づいていたらしい。

昨夜、某呟き処で「レオ・ペルッツ『アンチクリストの誕生』面白い!」と呟いたところ、多数の方から「『夜毎に石橋の下で』が最高!」という情報をいただいたので、予算の残り2,300円を握りしめ、ペルッツを探して1周したが、それ以外の作品も見つからず。んじゃー姪っ子の本でも見つくろうかな、と児童書コーナーを訪ねるも、最終日は早じまいするとて5分もしないうちに排除される。一昨日見て気になった小池滋『ゴシック小説をよむ』、書き込みがあっても読むのに支障はないし、値段が納得いったら買おうかと尋ねてみたら、お店の方がスマホで検索してくれて(相場を?)、「3,000円です」と。定価より高いではないか。「うーん、書き込みがあるんですけど、ボールペンで」と渋ったらすぐに中を見てくれて、1,500円になったので、買う。その他、バルガス=リョサ『緑の家(上下)』(木村榮一 訳 岩波文庫)600円を買って、会場を出る。これで残金200円。まずまずの戦果。

姪っ子たちの本を買い損ねたので、知恩寺から徒歩15分ばかりの場所にある古書店へ。ここは掘り出しものが多いのだよフフフ。

自分用に『月下の一群 堀口大學訳詩集』(新潮文庫)を見つけて買う。200円。予算達成である(そんな必要はまったくない)。

てことで、今日の収穫。


姪っ子たち用の本も。


『ふらいぱんじいさん』『あるきだした小さな木』各200円、『おばあちゃんにおみやげを』『オオカミのうた』各300円、『ゆきのひ』500円。お買い得すぎる。


6日(月)

朝。


昨日の残りのみつばでたまごとじうどん。

だいぶ前からちょっとずつ箱に詰めてきた処分本が、近所のスーパーでもらってきたポテチの段ボール箱8箱分になり、積み上げるのも限界になったので、古書店に集荷を依頼。あと10箱分ほど処分しないと安心して生活できない気もするが、どれにもそれなりに愛着があるので選ぶのが難しい。


7日(火)

朝。


海苔うどん。

8日(水)

朝。


トースト、コーヒー。

出荷のため、本の詰まった箱を8箱動かした。みごとに腰に来た。しかし積んであった箱がなくなると、部屋が広く感じられる。当たり前だけど。CDやDVDも処分するか。


9日(木)

今読んでいるマシャード・ジ・アシス『ブラス・クーバスの死後の回想』(武田千春 訳 光文社古典新訳文庫)が、出がけに見つからなかったので、本棚からテキトーにドン・ウィンズロウ『犬の力 上』(東江一紀 訳 角川文庫)を出して持っていく。少し読んだだけだけど、これ傑作の予感。

出先で乗ったバス、降車ボタンを押していたにもかかわらず停車してくれなかったので焦った。「降りまーす!」と叫んで停まってもらい、運転手さんに平謝られ(この受動態は合っているのか)。バスの後ろに車の列ができてて、その人々からはわたしが無理にバスを停めて降りたように見えるのではなかろうかと思ったが、まあいい。

ところで以前、なぜ「ぶ」ではじまるのか解せなかった路上の装飾の謎が解けた。





しりとりだった。いや、まあ「『ぶ』ではじまる理由はなにか」は、やっぱりわからんが(そりゃ、あの童謡だろうけど、それでも)。ちなみにこの次は「こあら」。その次は見ていないけど、最終的に「ぶ」で終わって円環が成就するといいなあ。……「はぶ」くらいしかないんじゃなかろうか。

本日の夕空。




10日(金)

朝。


とろろ昆布のおむすび、さつまいもの味噌汁。

昨日見つからなかった『ブラス・クーバスの死後の回想』、まさか売る本の箱に詰めてしまったのでは、と思ったけど、本日無事に発見。よかった。部屋は広くなっても片づいていなければ、ものは見失われるということだな。当たり前だけど。